風営法と行政書士風営法の知識

メイド喫茶・メイドカフェの許可|全体像と押さえるポイント

秋葉原などでは歩けばメイド喫茶・メイドカフェの看板やビラ配りのメイドさんに会うほど無数のお店があります。

秋葉原以外にももちろんメイドカフェは多くありますが、これはそれだけ根付いた文化があるということです。

このカテゴリーは風営法上様々な意見があって、論点も定まっていないこともありますが、実際に手続きをする立場の方からすればその全体像は絶対に押さえておくべきです。

ここでしっかりと理解しましょう。

 

メイド喫茶・メイドカフェの許可

基本は保健所の許可

これは普通に考えれば当たり前なので説明は不要かと思いますが、メイド喫茶は飲食店なので最低限、保健所の飲食店営業許可が必要です。

保健所の許可(正式には食品営業許可)を取得するためにはおおむね以下のような設備が必要になります。

 

・調理場に流し(シンク)が最低二つ以上

・調理場と客席の区分分けにスイングドア

・調理場の床材、壁材に耐水の材質

・調理場の天井をボードなどで平たんにする

・調理場内とトイレに手洗い設備

・手洗いに固定の消毒装置

 

これらが必要です。

詳しくは当事務所の姉妹サイトをご覧ください。

 

千代田区保健所は厳しくて有名

メイドカフェといえば秋葉原がメッカですが、秋葉原は千代田区保健所が所轄しています。

私の経験上、東京都でもっとも厳しい保健所は千代田区保健所で、もちろんメイドカフェに対しても厳しく検査されます。

自治体によっては保健所の検査はなあなあなところも多く、多少無理があっても何とかなるイメージがあるかもしれません。

しかし千代田区保健所にはこのスタンスは通用しませんので注意しましょう。

また、いきなり申請に行っても対応が雑なこともあって、必ず事前の相談に行くことをお勧めします。

これは千代田区保健所が意地悪なわけではなく、保健衛生上のスタンスだととらえています。

 

メイドカフェと憲法13条

ここはやや難しい表現になってしまい申し訳ないのですが、メイド喫茶の検討をするときはどうしても憲法13条を知る必要があります。

憲法13条は、幸福追求権といって、要するに「他人の迷惑にならなければあなたのやりたいことを追求していいよ」という権利です。

 

メイドさんであれば、

メイドのユニフォームを着たい

お客さんと楽しく話したい

メイドカフェで働きたい

 

お客さんであれば

メイドさんと楽しく話したい

メイドさんのユニフォームが好きだ

メイドカフェに行きたい

 

経営者であれば

メイドカフェを経営したい

メイドカフェの営業を追求したい

良いサービスを提供したい

 

というそれぞれの思いがあって、これらは一つ一つ守られなければなりません。

あなたがメイドカフェで働きたいのであればその思いは大事にするべきで、他人がどうこう言っても最終的には「だからなんですか」で構いません。これが憲法13条の幸福追求権なのです。

 

ただし、幸福追求権は他人の不自由とバッティングします。

一つの部屋でタバコを吸いたい自由もあれば、タバコの煙を吸いたくない自由もありますが、じゃあどうやってこれらを解決するかがポイントなのです。

例えばメイドさんがお客さんと楽しく話したいからといって未成年なのに一緒にお酒を飲んだらさすがにNGでしょう。

もちろん経営者がいいサービスを提供したいからと言って許可を取らずにキャバクラみたいなメイドカフェを経営するのもだめです。

 

これらの白黒の線引きは、ある程度の結論は出ていますが、実際にはデリケートな問題なので一つ一つ個別に対応するべきでしょう。

どうしても白、黒、グレーと単純な理論で解決しがちですが、最終的な判断は実際の営業内容全体で判断するしかありません。

この後の説明を読むうえで、必ずここをおさえておいてください。

 

メイドカフェの営業の特徴

次に、保健所の許可以外の手続きを検討してみましょう。

メイドカフェの営業の特徴をとらえたうえで検討することで適切な判断ができるようになります。

もちろん、お店によって、スタイルによって該当するかしないか、該当するにしても大小の違いがありますのでそれは柔軟に判断してください。

 

・スタッフさんがメイドのユニフォームを着る

・メイドさんは比較的若い方が多い

・メイドさんは全員女性

・お客さんはほとんどが男性

・お客さんは、メイドさんの接客を受けたくて来店する

 

これらの特徴があります。

もちろんお店によっては男性のメイドさんもいるかもしれませんし、お客さんによってはたまたま好きなカフェの店員さんがメイドさんばかりだったということもあるかもしれません。

ただし、当サイトとしては、おおむね特徴としてはこの辺りが無難なものであるということでこの後の検討をしてみたいと思います。

 

お店に接待行為がある場合

お店の関係者さんのなかには面白く思わない人もいるかもしれませんが、接待行為は常にメイドカフェの論点の一つです。

前述したようにどうしてもメイドさんとお客の性別の違いがあるため、接客のちょっとしたアクションが誤解を生みやすい特徴があるのです。

接待行為があるのであれば、風俗営業1号の許可を取得する必要がありますが、この場合は深夜0時(または1時)までの営業時間の制限があります。

例えばお客さんとメイドさんがカラオケのデュエットをする、横に座って接客するなどのわかりやすい接待行為があるのであればそれはさすがに許可を取得しなければいつかは警察の指導を受けることになるでしょう。

ただし、現状の秋葉原のメイドカフェでそこまでどっぷり接待行為をするお店はほとんどないかもしれません。

 

深夜営業をする場合

深夜0時を超えて営業する場合は、通常の保健所の許可に加えて警察署の届出が必要な場合があります。

深夜営業をして、さらにお酒がメインの営業になる場合は深夜酒類提供飲食店といって、特別な届け出が必要なのです。

お酒がメインの営業なので、例えばお酒を一切出さなかったり、ほとんどが食事かソフトドリンクのような場合は届出の必要はありません。

しかし、通常は深夜帯の売り上げはどうしてもお酒の割合が高くなるものですし、

「現状はソフトドリンクがほとんどだけど、可能性としてお酒がメインになることも否定できない」

という場合は手続きをするほうが無難でしょう。

 

特定異性接客営業との衝突

東京都条例で新しく設置された特定異性接客営業は、メイドカフェとは直接の関係はありませんが、検討するべき事項として押さえておきましょう。

特定異性接客営業は、いわゆるJKビジネスを規制するものです。

詳しくは個別のページに譲りますが、煎じ詰めれば

18歳未満の青少年(特に女性)を雇い、18歳未満であることに価値があるような営業をすることを一律に禁止する

というものです。

禁止されてはいますが、許可をとればJKビジネスは営業できます。(ただしそれでも18歳未満は雇用できません)

 

前述のようにメイドカフェは店員がメイドさんであるということに特徴があり、年齢はまちまちなので直接の規制は及びません。

しかし、例えばメイドさんの年齢が18歳未満であって、それがお店のウリであったり、あるいはお店全体がJKっぽさを連想させる場合は注意が必要です。

 

まとめ

いかがでしょうか。ここではメイドカフェの許可手続きの全体像を説明しました。

しつこいようですが、「メイド喫茶だから〇〇」という単純なイコールで解決できるほど風営法は簡単ではありません。

実際には様々な検討要因があって、同じスタイルのお店であっても所轄警察署によっては判断が違ったりするものです。

また、警察行政は凶悪事件や世論に左右されることがあり、例えばメイドカフェで社会問題になるような事件が発生すれば厳しくなる可能性もありますし、逆もあり得ます。

 

すでにメイドカフェは一つの文化を形成していて、様々な人が関係しています。

メイドさんの中には自分の表現の場がメイドカフェであって、そこに大きな喜びを覚えている人も多いでしょう。

日本のみならず外国人のファンも多く、彼女ら彼らからすれば確実に一つの文化カテゴリーなのです。

それらの文化を絶やさないためにも、まずは経営者さん、店長さんは特に全体像を押さえるべきでしょう。

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