風営法と行政書士

新宿二2丁目のゲイバーが風営法違反(無許可営業)で摘発

ゲイバーが多いことで知られる東京・新宿2丁目で、許可を受けずに接待業を営んだとして、ゲイバー経営の男(32)=横浜市中区=を、警視庁が風営法違反(無許可営業)の疑いで逮捕し、10日発表した。一帯には約450店のゲイバーがあるが、同じように無許可で接待する店が多い、と警視庁はみている。

保安課によると、客のそばに座って酌をしたり、一緒にカラオケをしたり、体を密着させたりする飲食店は、公安委員会から風俗営業(2号営業)の許可を取る必要がある。2号営業だと営業時間が午前0時や1時までに制限される。

経営者は3月5日夜、この許可を得ないまま、店内で男性客(26)の横に座って話したり、カラオケでデュエットしたりした疑いがある。経営者は「2号営業の許可を取ると、朝まで営業できない」と供述したという。警視庁は1月と2月に指導・警告をしたが、営業態様が変わらないため、逮捕に踏み切った、と説明している。店は、終日営業で酒を提供できる「深夜酒類提供飲食店営業」として届けを出していた。(以上ヤフーニュースより転載)

 

ゲイバーの接客は接待行為?

私も多くの新宿二丁目の許可や届け出の依頼を受けますが、そのほとんどは深夜酒類提供飲食店です。深夜酒類提供飲食店営業は、朝まで営業できる代わりにどの時間でも接待行為はできません。

接待行為とは、客とデュエットしたり、多少のスキンシップがあったり、お客の横で談笑したりすることです。ゲイバーではこの程度は当たり前ですし、逆にやらないお店は店員がただの見世物になってしまいます。

 

接待行為の概念が生まれたのは戦後間もなくの風営法制定の時ですが、このころは飲食店のサービスそのものが今のような積極的なものではなく、お客から注文が入ったらそれにこたえるというレベルのものでした。

飲食店のサービスの意識が低いころ、積極的な接客はもっぱらクラブなどの接待飲食店しかなく、つまり積極的な接客のことを接待行為と呼んでいたのです。

 

高級レストランでも接待行為?

現在の飲食業界は、たとえば高級店であれば店主がお客と一緒にワインを傾けたり世間話をすることくらいはよくあることでしょう。これも厳密に言えば接待行為に該当してしまいます。

 

それではあまりにも堅苦しいし、すべてを摘発してしまうと経済活動を委縮させてしまいます。そのため警察行政も積極的には取り締まりができず、騒音問題や金銭トラブルなどの苦情を端緒に接待行為が表面化し、是正されない場合に取り締まる、という流れが一般的です。

 

なぜ摘発を受けたか?

新宿二丁目が一斉に摘発を受けたのであれば行政の自律的な流れだと判断できますが、一つの店舗だけが摘発を受けたのであれば、おそらく何度も是正指導を受けたにもかかわらずに真に受けなかった結果だと推測します。

このような摘発が続くと社会問題にも発展しかねません。社会問題になれば警察行政も黙っていくわけにはいきませんから一斉摘発に流れが行くことも十分に考えられます。

そうならないためにも是正指導を受けた場合にはなるべく早い対応をするべきでしょう。

 

 

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