風営法と行政書士

風俗営業許可の実査|浄化協会が見逃さないポイント

風俗営業許可は、申請の後2~3週間すると実査といって風俗浄化協会の検査がある。この検査はあらゆる行政書士の業務の中でとびぬけて厳しいと知られている。

あなたがたとえば自分で申請をやった場合や、あるいは行政書士に頼んだ場合でも、かならず見逃してはならないポイントがあるのでこれを機会に絶対におさえておこう。

 

 

風俗浄化協会とは?

警察行政を退任したOBの中から風俗営業許可申請の経験があるメンバーを中心に構成される、いわゆる各警察署の風営法関連の顧問のような存在だ。

浄化協会のメンバーは各都道府県で決められていて東京都だと10人ほどいる。私は都内あらゆるところで許可申請をやっているが、8人ほどは知っているが、どうしても残りのメンバーには会えない。浄化協会のメンバーは任期が確か3年と決められているので気づかないうちに退職したなんて話も聞く。

 

浄化協会のメンバーはそれこそ毎日のように風俗営業許可申請書と向き合っているのでどれくらいの完成度なのか、あるいはどこが問題店なのかを一発で見抜く。この眼力には私も脱帽で、例えば面積の取り方一つでもちょっとでも怪しい場合は容赦なく変更命令が飛ぶ。

 

 

実査のポイント①営業ができるような状態にする

実査は必ず「営業ができる状態の調査だ」という前提を貫かないといけない。そのため、たとえばテーブルがまだ届いていない場合に「オープン日までには届きますので・・・」なんて言うと遠慮なく再調査の激がとぶ。

テーブルだけではない、照明のランプが届いていない、扉がついていない、床が貼っていないなどの施工の遅れも一切言い訳がきかない。これは全ての浄化協会のメンバーに徹底されている。

かならずテーブルの数、椅子の数、照明の数などを申請の図面と完全に一致するようにしよう。

 

 

 

実査のポイント②入り口に18歳未満お断りのプラスチック板をはる

 

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この札が貼っていないと再調査になる。「えっ?まだ用意していないよ・・・」となっても紙製ではダメだ。ちなみに風俗営業許可専門の行政書士だと大量に買っておいて事務所に山積みになっている場合がほとんどだ。当事務所でももちろん無料で依頼人に差し上げている。

 

 

実査のポイント③照度をくまなく5ルクス以上にする

テーブルの下を除いて客室内は全て5ルクス以上にしないといけない。照度計は2万円くらいで販売しているだろうか。厳しい担当官だとたとえば入口の一部分の影の部分が5ルクスを下回ると照明の角度を変えてくれだとか、あるいは再調査を迫られる。

 

 

実査のポイント④店内にメニューなどをはる

これは、表現は悪くなるが実際に使うメニューとは厳密には一致しない場合が多い。価格が変更したり扱うアイテムがコロコロ変わったりすることはよくあることだ。そのため申請の時に提出したメニューと同じものをはることになる。

また、メニューと同様に「20歳未満の者へのアルコールの販売はいたしません」の紙、「営業時間 7時~12時」などの営業時間を表記した紙も同様に店内に何か所か貼ることになる。

これに関してはA4で印刷したもので構わないだろう。

 

実査のポイント⑤照明のスイッチを確認する

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店内が5ルクス以下になる設備は設けられない。そのため右のような調光器は設置不可だ。これも再調査の要因になるためかならず変更しておきたい

 

 

実査のポイント⑤従業員名簿を用意する

まだ従業員を採用していない場合でも必ず何枚か用意しておいて浄化協会のメンバーを安心させよう。

もし従業員名簿がない場合はこちらを使ってほしい。

 

 

実査のポイント⑥図面に変更があった場合は最初に差し替えを申し出る

たとえば施工業者が入っている場合などは申請の時と実査の時で大きく図面が異なることがある。本来はあってはいけないことだがソファーの数が違ったり、照明が変更になっている場合もあるだろう。

その場合には浄化協会の到着後、最初に図面の差し替えを申し出ることで差し替えが認められる。できれば変更が生じた場合は事前に警察署に差し替えの旨を伝えておいたほうがいいだろう。

前日までに変更を確認できなかったり、当日にしか時間が取れない場合はノートPCを持ち込んでその場で変更し、コンビニなどで印刷すれば何とかなるだろう。

 

 

浄化協会の実査は、案外愛に満ち溢れている

私は最初のころ、浄化協会の実査が怖くて怖くて仕方がなかった。細かいところを依頼人の前で指摘されるし、正直な話、依頼人の信頼を失わせるようなことも言われることもあった。

最近は逆に褒められることのほうが多いが、それでも気を抜くと遠慮なく変更点を指摘される。おそらくあらゆる行政官の中でも最も真剣に許可申請書と向き合っている人たちだろう。

私は浄化協会の人たちが好きだ。真剣だし、きちんと質問すれば、必ず真剣に答えてくれる。気合の入り具合も飛びぬけている。

 

浄化協会のテンションに合わせて、こちらも気合を入れて実査の日をむかえたい。

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