行政書士 前場亮の業務ブログ

申請を突っぱねる勇気

先日、万世橋警察署で深酒の届け出をしたとき、許可担当のMさんとメイド喫茶の話になりました。「メイド喫茶の営業のほとんどは接待行為だ」と思っている僕としては万世橋警察署がどのようなメルクマールで接待行為をとらえているのかが気になったからです。

 

Mさんはもちろん言葉は選ばれていましたし、最終的に処分をする側であることと市民の営業の自由を認める側のはざまにある立場としての発言だと思いますが、帰結として、じっさいに営業そのものを見てからの判断なので、一概に万世橋警察署としてのスタンスを持っているものではない、との回答でした。

最近は、たとえばテーブルの高さが30㎝しかなくて客は従業員(メイド)のかがんだ姿勢を目当てにくるようなお店もあり、あるいは卵かけご飯を隣でつくり、おまじないをかけながら食べさせるようなお店があるようです。

これを文化ととるか、モラル違反ととるかということです。日本国憲法だと個人の主義主張は極限まで認められなければなりません。営業の事由は認めなければなりませんが、若年者という社会的弱者の救済も同時にしなければならないのです。こういった法の目をかいくぐった営業を、どの法律で規制するのでしょうか?

テーブルが30㎝ではいけないという法律はありませんし、卵かけご飯を作ってはいけないという法律もありません。四角四面で行けば(法律上の要件を満たしているので)深酒を受理することになるのかもしれませんが、担当官としては、ここは勇気をもって突っぱねないとただの無法地帯になってしまいます。事件が起こってからでは遅いのです。

この話を聞いて、あなたはどう感じたでしょうか?「法律上OKなのだから受理するべきだ」「営業の自由を認めて事件が起こってから規制すればいいじゃないか」という考えもあるかもしれませんが、許可をする(届け出を受理する)ということはその営業を国家が認めるということです。まだ判断能力に乏しい若年者という弱者が大人の食い物にされるという現実を考えると、私は(もちろん検討したうえで)つっぱねる方が正解だと思います。

 

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