行政書士 前場亮の業務ブログ風営法と行政書士風営法の知識

東京都の特定遊興飲食店|クラブなどのダンス飲食店のポイント

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警視庁は2015年10月の中順からパブリックコメントを募集し、それにあたって改正風営法での特定遊興飲食店の大枠を小出しに発表している。

パブリックコメントとは法律を改正したりするときに民意を反映するべくインターネットなどで意見を公募するというものだ。私も意見を出したが、もしあなたにもダンス飲食店やそのほかの風営法関連の業務に意見があれば積極的に行動してもらいたい。

意見はこちらから出せるようになっている。

当然ではあるが、意見を出さなければ行政は検討のしようがないのでサイレントマジョリティのままでは「不満はないんだな」としかとらえない。

不満をあらい出し、具体策を出すことは簡単なことではないと思うが、すくなくとも風営法関連の業務についている人であれば多かれ少なかれ意見はあるものだと思うので是非参加しよう。

ここでは、今の段階で公になっている東京都の特定遊興飲食店の枠組みを説明し、「ある程度こうなるだろう」という予測を踏まえて説明したいと思う。随時加筆修正していく予定だ。

 

2015年10月26日

では、早速現段階でわかっている情報をまとめよう。

風営法は法律で営業可能地域などの地域性を考慮したほうがいい問題については全国一律に決めるのではなく、条例に委任している。そのため東京都の営業可能地域などは東京都が決めることになっていて、警視庁が主体となって決めることになる。

今回は、パブリックコメントの中で小出しに警視庁がホームページで紹介したものを紹介したい。

 

東京都の特定遊興飲食店の営業可能地域

今回はっきりしたことが、特定遊興飲食店の営業可能地域はどこかということだ。

これはある程度予測されていたものだが、風俗営業許可の営業時間延長地域といって、風俗営業(キャバクラやホストクラブ・クラブなど)は通常深夜0時までが営業時間になるのだが、実態や経済的発展を考えていわゆる”盛り場”は深夜1時まで営業してもいいというもので、これが特定遊興飲食店の営業可能地域の予定となっている。

営業延長可能地域は、PDFでこちらを参考にしてほしい。

また、よくホームページを見ると商業地域に限定されている。営業延長可能地域は基本的に商業地域なのだが、たまに近隣商業地域などが含まれていることがあるのでその地域ではできないことになる。

 

西麻布・麻布十番・六本木・新木場の追加地域

今回おどろいたのが、上記の営業延長可能地域以外にも実情を勘案して西麻布や麻布十番、六本木、新木場の一部が追加されることだ。

ア 営業延長許容地域(現在の営業延長許容地域+「港区西麻布一丁目~四丁目」+「港区麻布十番一丁目・二丁目」)

イ 「近隣商業地域のうち港区六本木四丁目~七丁目」

ウ 「準工業地域のうち江東区新木場二丁目」

が営業可能地域に追加されるのだ。

私の事務所は西麻布にあるのでよく知っているが、西麻布は住居地域がほとんどなのにクラブやキャバクラ、隠れ家バーがたくさんある。中には住居地域でモグリでやっているお店もたくさんあることから追加されたのかもしれない。

しかし、これだと住民からすれば住居地域に住んでいるのにダンス飲食店ができれば騒音問題や治安も含めて反対意見も想定されるので関係者はまだ喜ぶのは早いだろう。

 

また、上記の営業可能地域に属していても、

○ 住居集合地域
○ 住居集合地域の周辺(盛り場の中の幹線道路沿いを除く。)
○ 入院可能な病院・診療所、入所可能な児童福祉施設の周辺
については、特定遊興飲食店営業の営業所設置許容地域から除外することを予定しています。

と記載されている。

これに関しては関係者にとっては耳が痛いかもしれないが、病院や住居集合地域とクラブはさすがにいくらなんだって隣接するのはなじまないので仕方のない規制だろう。

 

騒音の規制

これは営業形態を考えれば当然だが、騒音に係る数値は地域により40~50デシベル、振動に係る数値は55デシベルと明記されている。

今まではグラスウールなどの防音設備を適切に用いていれば問題はなかったのだが、今回数値が定められたことによっておそらく実地検査の時に調査をされるだろう。具体的にどのように調査するかは何もわかっていない。

 

現段階で判明していないこと

そして、最も気になるところだろうとは思うが、いわゆる面積要件は今回は一切記載されることはなかった。

現行のダンス飲食店の3号許可の基準は客室が最低66㎡必要で、さらにダンスに用いる部分がその5分の1以上が必要になっている。そのためVIPルームなどの個室は理論上不可能だ。

これは小部屋を設けると酔っ払った客が犬猫セックスまがいなことをしてしまうし、各種の違法行為の温床になってしまう恐れがあるため設けられている規制だ。

しかし、営業者側からすればVIPルームは高単価客の獲得もふくめてぜひとも設けたいところであろう。しかし、今回のパブリックコメントで完全にスルーされているのでおそらくこのままの基準になることが予想される。

また、照度に関しても同様で、一切記載がされていないので法律上の要件通り、10ルクス以上ということになるだろう。

 

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