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この記事は、ある男性がキャバクラ開業をこころざし、開業の思いたちから風俗営業許可をとるまでを物語形式にしたフィクションです。

 

2016年1月、その男は東京都内のキャバクラのホールで働いていた。

仕事の内容はつけ回しと言って男性客にキャストを紹介する仕事なのだが、営業が始まればボーイの仕事もするし終わればキャストの送りもする。要するに雑用係だ。

 

男は北海道出身。20歳で調理師学校を卒業後、東京に出てきた。最初はホテルの調理場でコックとして働いていたのだが、毎日同じことの繰り返しと、せっかく東京に出てきたのに全く刺激のない毎日に飽きてしまい、2年で退職する。

新聞の求人欄で給料がよさそうなところに電話したところ、キャバクラのボーイの仕事が見つかり、そこから夜の仕事につくようになった。

最初はいつでも抜け出せると思い、気楽に考えていたが、いつの間にかどっぷりと水商売の世界にはまってしまったのだ。現在32歳。

 

実は以前のお店のキャストと付き合っていることがばれてしまい(いわゆる風紀)、このお店に転職して2年たつ。そのキャスト(彼女)からもそろそろ結婚のプレッシャーも感じるし、プロポーズも考え始めていた。

しかし、だ。

今のままの立場で結婚となると、ひょっとしたら一生ボーイを続けなければならないかもしれないという不安も感じるし、やっぱり旦那として職業がボーイというのは格好がつかないと考えたのだ。

男は案外倹約家で、こつこつためた貯金もある程度の金額になったので、これを機にキャバクラ店を開業しようと思い始めたのだ。

水商売の世界は、早くのうちに独立する人もいれば、店長で終わる人もいるし、一生ボーイで終わる人もいる。男は自分の年齢も考えて今が一番の独立のタイミングだと考えたのだ。

 

円満退社ができるか?

そこで考えるのが今のお店との付き合いだ。

ベストなのはもちろんオーナーに筋を通し、そのうえで独立開業を認めてもらい、開業の準備をする。できれば自分のお店のオープンぎりぎりまでは今のお店で働ければ生活費の心配もない。

しかし、そうやすやすと今のオーナーが独立を認めるだろうか?男は考えた。

 

「あいつ、独立したらキャストを引っ張っていくんじゃないだろうか?」

「お客をもっていかれたらどうしよう」

「うちのお店の近くに出店したら、ライバルになっちゃうじゃないか」

普通のオーナーだったらこう考えるだろう。やすやすと独立を認めたら自分の首を絞めることになるから当たり前といえば当たり前だ。

 

果たして決断できるのか?

男はさらに考えた。すると、いろいろ可能性はあるが、せんじつめれば次の4つのパターンしかないということだ。

①独立を認めてもらい、しかも怒られない

②独立を認めてもらうが、怒られる

③独立を認めてはもらえないが、怒られない

④独立を認めてもらえないし、しかも怒られる

 

理想をいえば①だが、あのオーナーは怖いのでそれはなさそうだ、じゃあ最低限②になればいいかもしれないが、お世話になったのに恩を仇で返す用で気に入らない。とはいえ独立はしたいので③はいやだ。最悪な場合④もあるかもしれない・・・

男はしばらく悩んでいた。相変わらずお店は忙しいし、給料も悪くない。キャストとの関係も良好だ。しかし、このままいたのであればいつまでたってもボーイのままだ・・・。

 

男は、意を決してオーナーに相談した。

 

めちゃめちゃ怒られる!と思ったが・・・

男は営業終了後、オーナーに相談した。オーナーはほとんどお店に来ないが、給料日にキャストとの交流で顔を出しに来るのだ。

オーナーを店の裏に呼び出し、ていねいに説明した。オーナーはしばらくの間黙って聞いていたが、男が本気なことを感じ取ると、

「わかった。お前が独立を考えていることはうすうす感じていた。独立は認めるよ。」

と笑顔で話してくれた。そして、

「いいか、独立は認めるが、お店に迷惑をかけるのは絶対になしだ。まず、やめる3か月前には俺に報告しろ。キャストやお客を引っ張るのは絶対になしだ。それから、独立するんだったらこの近くはダメだ。」

だいたいこんな条件をオーナーは提示した。男はその程度のことはもちろん心得ていた。

 

独立の意思を小出しに話す

男は、実は気づかないうちにいつか独立したいという意思をオーナーに世間話程度にしていたのだ。オーナーは、遅かれ早かれその時が来ると思っていたのだろう。お店も好調だから、独立を認めるにはいいタイミングだったのかもしれない。

男は、ほかのスタッフやキャストにしゃべると動揺されてしまう可能性があると考え、退職のぎりぎりまでは黙っていようと考えた。

そして次の日から開業へ実際に動き出すのだ。

 

 

開業をする前に大事なことは・・・

では、なぜ男は簡単にオーナーから認めてもらえたのだろうか?

もちろん、オーナーの人間性が一番大きな要因ということには変わりないが、それと同様にきちんと筋を通そうとした男の姿勢が評価されたのだろう。

夜の世界は「飛ぶ」といって、ある日突然姿を消すということも少なくない。キャストだけではなくて、店長が飛ぶことだってあるのだ。

そんな中、本来ならばよく思われないであろう独立の希望を恐れずにきちんと説明してくれたことは、オーナーからすればいい意味で意外だったのかもしれない。

夜の世界は、案外狭い。悪い噂はあっという間に広がるものだ。独立するにあたって、できる限り応援される形をとるというのは、成功の秘訣なのかもしれない。

 

 

アイコン 虫眼鏡後述するが風俗営業許可を取得して営業を開始しても、警察に立ち入りをされ思いがけずに違法行為を指摘されることは、実は少なくない。

そして、ほとんどの場合、警察が初動するのはお客や近隣住民からの通報や、同業者や身内の内部通報によるのだ。

恨みを買って独立をするといきなり警察や税務署への密告をされるなどの嫌がらせも出てくるかもしれない。

なかなかここまできれいに認めてもらうのは難しいかもしれないが、けんか別れのような形で独立をしてもいいことは何もない。通せる筋は、できる限り通すようにしよう。

 

 


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