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男は歌舞伎町のキャバクラでボーイをしながらコツコツと開業のための準備を進めていた。オーナーには筋もとおしたし、ある程度の知識も勉強できたつもりだった。

しかし、半年たってもなかなか開業独立に向けての具体的な行動を起こさなかった。実際にいざやろうとしても細かくわからないことが多すぎてなかなか前へ進めなかったのだ。男はその都度相談できる相手がほしいと考えていたのだ。

 

行政書士とは?

オーナーからの助け舟

「独立したいです」とオーナーに宣言したはいいが、なかなか具体的な話が進まないのでオーナーとしては心配になっていた。ひょっとしたらあきらめてしまったのではないか、困ったことがあるのではないかと。

「おい、例の独立の件、どうなっているんだ?」オーナーは男に電話をした。男はいろいろ考えているんだけど、実際にやるとするとわからないことが多すぎて手に負えないんじゃないかという気持ちを正直に伝えた。

するとオーナーは、あきれたような言葉で「おまえ、それじゃあいつまでたっても独立できないぞ。わからないことがあるのは当たり前なんだから、相談できる人間を探すんだ」と諭してきたのだ。

男はできる限り自分でいろいろ解決して生きてきたつもりだったが、それがあだになっていることはうすうす感づいていた。わらにもすがるような思いで「誰か相談できる人はいないでしょうか?」とオーナーに尋ねたのだ。

「おれでもいいけど、できるならその道のスペシャリストのほうがいいだろう。行政書士を紹介するよ」といい、行政書士から男に連絡をさせると伝え、オーナーは電話を切った。

 

行政書士からの電話

男は行政書士という職業を、「法律に詳しいひと」くらいにしか知識がなく、偉そうで先生呼ばわりしないと相手にしてくれない高飛車なイメージを持っていた。

「オーナーからの紹介だけど、とはいえ面倒くさい人をあてがわれたらいやだなあ」本心ではそう考えていた。

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翌日の夕方、その行政書士から電話があった。「もしもし、紹介を受けた行政書士の前場と申します・・・」男は低姿勢で丁寧な話し方にすこしびっくりした。

少し世間話をし、すぐに本題のキャバクラの独立について話を進めた。すると男がわからないことについてすべて即答で、さらに明確に答えるので今までの疑問が嘘のように晴れていくのだ。男は興奮しながらもあらかたしゃべり終わった。

すると行政書士は、「なるほど、それではこうしましょう。独立まで僕がわからない部分をすべてサポートします。お金はいりません。ただし、風俗営業許可は僕が代行しますし、その代金はいただきますがよろしいですか?」と提案してきたのだ。

男は自分一人では開業は難しすぎると考えていたのでその場で「よろしくお願いします」と返答した。オーナーからの紹介なので、間違いはないだろうと思っていたのだ。

 

風俗営業許可の専門家

男はその行政書士事務所のホームページをよく読んでみた。

行政書士のホームページはいろいろあるし、専門家っぽい職業は行政書士以外にも弁護士や司法書士、会計士なんかもあるが、どうやら風俗営業許可の専門家は行政書士なんだということがわかった。

さらに、行政書士の中でも専門は分かれていて、風俗営業許可に詳しそうな行政書士のホームページは東京都内の事務所でも10個もないんだということがわかったのだ。

その行政書士のホームページには様々な風営法に関する記事があり、男はまずはホームページで勉強し、それでもわからない場合は直接電話で相談しようと決めたのだ。

 

これで男は独立に向けて大きくスピードを上げることになる。

 

 


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